Razerから販売されている PBT Keycap + Coiled Cable Upgrade Set についてレビューを行っていきます。
Razerからはゲーミングデバイスだけでなくデスク周辺のアクセサリーも販売されています。
ゲーミングキーボードにファッション性、インテリア性が求められてきた昨今、誰でも簡単に自分のキーボードをカスタムできるようにするために販売されているのが、以前、紹介したRazer PBT Keycapです。
そんな高品質なPBT キーキャップと、キーボードカスタム界隈では定番カスタムのコイルケーブルがセットになって発売しました。
Razer公式STOREでは¥6,280で販売されています。
また、カスタムをシミュレーションできる専用のページ (Razerのサイトに移動) も新たに公開されており、じっくりとキーキャップカスタムに没頭できるようになっています。
記事執筆時点、 PBT Keycap + Coiled Cable Upgrade Set は、国内での代理店による正規取扱はされていません。
しかし、大手メーカーからはマニアックなカスタムというのは提案されていない中、Razerからはトレンドに沿った需要に対して供給しようという熱心な製品展開がされているため、応援したい気持ちもあり、個人的な購入物として紹介することにしました。
今後の国内入荷・取扱い状況は国内代理店のアナウンスがあるまでは不明です。9月30日から国内で販売されます。
Razer PBT Keycap + Coiled Cable Upgrade Setを購入しました
Razer PBT Keycap + Coiled Cable Upgrade Setとは
Razer PBT Keycap + Coiled Cable Upgrade SetはUSおよびUKの標準104/105レイアウトのフルキーボードに対応に対応したPBT樹脂製のキーキャップとコイルケーブルがセットになったキーボードカスタム用キットです。
キーキャップはテクスチャード加工によって通常のPBT樹脂製キーキャップよりも表面のザラツキが強めになっていて、手汗をかきながらも長時間のキーボード操作を行うことになるような、よりゲーマー特化なキーキャップという立ち位置の製品です。
Razer オプティカルキーボードとメカニカルキーボード用の追加のスタビライザーも付属しています。
コイルケーブルは布巻きケーブルをコイルケーブル化したもので、アビエイターコネクターが付属するような本格的なカスタムケーブルではありません。
簡易的なカスタムキットという立ち位置になるであろう製品です。
スペック
Razer PBT Keycap | Coiled Cable | ||
キーレイアウト | USおよびUKの標準104/105レイアウトフルキーボードに対応 | 外装素材 | ファイバーケーブル |
素材 | PBT樹脂 | 全長 | 2,000 mm (伸ばした状態) (1,150 mm (コイル状)) |
文字成型 | 極薄フォント カラー樹脂と透明樹脂 2色成型 | ストレート 部分の長さ | 1,000 mm |
バックライト互換性 | バックライト透過 | コイル状部分の長さ | 150 mm |
表面加工 | テクスチャード加工 | USB 接続端子 | USB-C – USB-A |
カラー | Black、Green、Mercury White、Quartz Pink | カラー | Black、Green、Mercury White、Quartz Pink |
発売日
海外向けに発表されたのは2021年8月です。 (日本では未発表)
どうやら大手メーカーからコイルケーブルが販売されるのは初めてのことらしいです。
国内での取扱いが決まれば一定の需要を満たせそうです。
購入した理由
RazerからはハイブリッドマウスパッドであるStriderが発表されたり、トレンドを追いかける姿勢に好感が持てます。
このセットも新しいもの好きな人に向けて発売された製品で、新しいもの好きな管理人としては国内での取扱いが決まれば買ってもいいかなくらいに考えていた製品です。
しかし前述の、ハイブリッドマウスパッド Striderを直接購入しようと思ったら、送料が海外からの輸送費込み¥980だったので、どうせ同じ送料を払うならということで、欲しいと思っていた製品もついでに買っちまったという具合です。
送料¥980なら2製品以上購入して、1製品あたりの送料を相対的に安くしようというケチくさい考えの管理人ですが、合理的な発送だねとフォローしてあげてください。
しかし、海外からの輸送費¥980はかなり安い部類。
届いたキーキャップ・コイルケーブルセットがこちら
外箱
今回はブラックのコイルケーブルが欲しかったこともあり、ブラックキーキャップ・ブラックコイルケーブルを購入しました。
外箱には英語の記載のみで、日本語やその他言語での説明文はありません。
キー配列もUS、UKです。日本語配列には完全対応していないので注意してください。
海外からの発送ということもあり、税関チェックのために包装紙がビリビリのビリになっています。
この辺が少しでも気になる方には海外通販の利用はおすすめしません。
箱がボッコンボコンになっていたり、荷物が行方不明になることは海外通販では結構あることです。
前にも言ったけど、日本がサービス良すぎるんですよね。ありがたいことですほんとに。
同梱物
外観
キーキャップ
キーキャップの形状はその他Razer製キーボードのキーキャップと全く同じ形状です。
Razer製キーボードを触りに行けばこのキーキャップのイメージが掴めます。
キープロファイルはOEMプロファイルという多くのキーボードに採用されるプロファイルで、ほとんどのゲーミングキーボードと同じで使い回しやすいです。
また、Cherry MX系キーキャップと互換性があり、外観だけではRazerのキーキャップと判断できないため、Razer製キーボードでなくても問題無く使うことができます。
質感
質感はザラザラとした感触で、適度に指にグリップしてくれます。
手汗をかいても滑りにくく、常に安定したキーボード操作ができます。
ゲーマー向けキーキャップとしてはピカイチの質感です。
Razerのキーキャップはその他多くのPBT キーキャップと比べてもザラつきが極めて強く、ゲームをする方なら是非一度触ってみてください。
コイルケーブル
コイルケーブルは、ファイバーケーブルでかなり硬質でゴワつきのあるケーブルです。
うねりもあって、高水準のコイルケーブルというよりは雰囲気を楽しんでねという製品だと思ってもらったほうがいいです。
長さも自然に置いた状態だと1メートルくらいしか無いので、USBハブ等に接続して運用することになります。
しかし、これ以上のクオリティを求めるとケーブルだけで¥1万くらい掛かってしまうわけですから、まずはこれくらいの製品で雰囲気を楽しんでからステップアップするという考えで使いましょう。
キーキャップ交換
交換作業
交換作業については前回のレビュー記事で詳しく解説したのでそちらを御覧ください。
使用感
交換後の打鍵感
今回は筆者の愛機であるHuntsman Miniのキーキャップの大半を交換してみました。
前回のレビュー記事でも言ったんですが、Razerのキーボードに使用されているキーキャップが単体で製品になっているわけなので、使用感は全く変わりませんでした。
Razer製のPBTキーキャップは、その他 PBT キーキャップと比較して、ザラつきが強く、手汗をかいても滑りにくさを保てます。
大事な場面でも、常に適度なグリップを得られ続けます。
指紋によるベタつきやテカリなどは一切発生せず汗の汚れも付着しません。汚れにも強いです。
細くスタイリッシュなフォント、極厚で剛性感の高い構造、ガタつきの少ない取り付け穴の精度、どれをとっても高水準なキーキャップです。
ライティングの変化
今回はブラックのキーキャップに交換しましたが、ライティングを透過しにくく光量が落ちました。
筆者的には気にならないんですが、ホワイトとブラックのキーキャップをあわせて使うと光量にムラができてしまうので、気になる方は気になりそうなポイントだと思います。
明るさ・光量はホワイトが1番ありますし、フォントも若干太く見えます。
そうは言っても、実際にキーボード操作中はライティングの色なんて特に気にしていなかったりするわけです。
まとめ 初めてのキーボードカスタムに最適なライトカスタムセット
総括
PBT Keycap + Coiled Cable Upgrade Set についてレビューを行ってきました。
Razer製のPBTキーキャップを採用したキーボードと同じキーキャップと、布巻きコイルケーブルがセットになったリーズナブルな製品です。
本来ならガチのコイルケーブルを買おうと思うと¥7000くらいするわけです。
個人的にはいい感じに雰囲気醸し出してくれればオッケー。満足した!!
欲を言うと、もう少しコイルケーブルに長さがあればもっと使いやすかったかなと思いますが、キーキャップだけでも¥4,380するわけですし、それにたった¥1,900プラスしての内容なわけですから、十分に相当お得なわけです。
コイルケーブル単品で販売するにはパッケージ・梱包などの費用が掛かって割高になってしまう、ということを理解したうえで、あくまでリーズナブルな価格を守るためのセット販売の企画という、最大限の企業努力が伺えます。
トレンドに沿った製品をリリースしてくれるだけで十分ありがたいことですし、こういったところからゲームに興味を持ってくれるユーザーも当然存在するわけです。
これからオシャレなキーボードカスタムが広まっていくことでしょう。
また、キーキャップには互換性があります。
Razer製キーボードだけでなく、他社製キーボードにも使っていいほどのゲームに特化した表面の質感で、ゲーマーの求める性能を誠実に反映したキーキャップだと思います。
手汗や汚れに強いキーキャップが欲しい・ついでにケーブルもちょっとオシャレにしてみたいというようなプレイヤーには最適な製品です。
とりあえず、どんな感じに仕上がるのか見てみたいだけという場合でも、専用のシミュレーションができるページが公開されているので、まずは遊びに行ってみてはいかがですか?
PCからだと各キーへの配置 (一つ一つのキー単位) もシミュレーションできますよ~
最近すごいね、Razerさん。
ココが良い
ザラつきが強く、グリップ感が強い
フォントデザインが洗練されている
価格は良心的
Razer製キーボード以外でも普通に使える
ココはイマイチ
ライティングの色味が変わる可能性あり
コイルケーブルはちょっと短め