Esports Tigerから販売されているマウスパッド Qingsui 2についてレビューを行っていきます。
Esports Tigerは国内でも取り扱いがあるメーカーで、国内取扱店舗だけでなく、Amazonの正規代理店からもマウスパッド等の購入ができます。
今回購入したのはQingsui 2です。
Qingsui 2はLサイズで\4,200とEsports Tigerの中では価格が一番安いであろうモデルで、滑りと初速が2番目に速い6mm厚のマウスパッドです。
結論から述べてしまうと、Qingsui 2は布マウスパッドの中でもかなり滑りが速いスピードタイプのマウスパッドで、筆者の所有する布マウスパッドの中で一番滑ります。
Qingsui 2は滑り出し初速から速い速度で動き出すものの、止めの性能もかなり高くて思ったところでピタッと止められる、まさに『滑って止まるマウスパッド』です。
縦横で滑りの差はほとんど無く、ニュートラルな操作性です。
6mmという厚みでクッションも柔らかめの物が採用されているため、マウスパッドにマウスを押し付けるとクッションの沈み込みを感じられる特性です。
少し力を入れるだけでも一気に止めやすくなるので、フリック操作がかなりやりやすいです。
Apex Legendsのような単に速いトラッキング操作が求められるゲームだけでなく、VALORANTのように速く動かして素早く止めることを要求してくるゲームとも相性が良いと思います。
まだ使用期間が短いので、耐久性については変化が現れ次第随時追加していきます。
EsportsTiger Qingsui 2とは
Qingsui 2は6mm厚の布製マウスパッドです。
マウスパッドの端はステッチ加工されていない、オーソドックスな布マウスパッドです。
滑り出しは速いけど止めやすく、クッションは柔らかめで、マウスをマウスパッドに押し付けて沈み込ませることも想定されたマウスパッドです。
一応パッケージにはウォータープルーフと記載がありますが、コーティングの有無については書かれていません。
調べてみるとWater-eludingという技術を駆使して製作されたと記載がありましたが技術的な詳細は不明です。
サイズ
サイズラインナップはSサイズとLサイズの2種類です。
| Qinsui 2 | Sサイズ | Lサイズ |
| 素材 | 特殊布 | 特殊布 |
| サイズ | 300×360×6mm | 400×480×6mm |
| カラー | スチールブルー グラフィックプリント ブラックウレタン | スチールブルー グラフィックプリント ブラックウレタン |
| 水洗い | 不可 | 不可 |
| 逆巻き | 不可 | 不可 |
異なるのは大きさだけで、Sサイズ、Lサイズで厚みは共通です。
Qingsui 2の立ち位置
パッケージ記載情報から情報集めてきました！ pic.twitter.com/umkDziJSvE
— HID-Labs🖱⚒ (@hid_labs) April 17, 2021
これは、Esports Tiger製のマウスパッドのパッケージに書かれているグラフの数値を書き出した物です。
シリーズ内でもQingsui 2は滑り出しの速さが速めなマウスパッドです。
| 最大値 | Qingsui 2 | 最小値 | |
| 厚み | 6mm | 6mm | 4mm |
| 滑り出しの速さ | 9 | 8 | 6 |
| 表面のサラサラ感 | 9 | 9 | 6 |
| 止めやすさ | 9 | 8 | 8 |
| 曲げ柔軟性 | 9 | 9 | 6 |
シリーズ内で最も厚みがあり、2番目に滑り出しが速く、最もサラサラした質感、止めやすさは通常、曲げ柔軟性、つまりクッションは最も柔らかいという特性です。
発売日
国内発売日は2021年4月21日で新しい製品のようです。
本国での発売日は不明です。
購入した理由
EsportsTiger製品は国内で購入できるものの、マウスパッドについての情報がかなり少ないので、筆者が実際に購入してみて使用感の確認をするために購入しました。
価格的にもシリーズでは一番手が出しやすい価格だったので、筆者的にはエントリーモデルと思って購入しました。
届いたQingsui 2をチェック
外箱
外箱では水洗い可能という表記になっていますが、HPにはどのモデルもDo not washと書かれているので洗ったらいけないみたいですし、耐水性も無いみたいです。
わざわざ2項目も書き間違えたのか、誤植なのかどうかについては謎です。
外観を詳しくチェック
実物はもっと水色系の色合いです。
巻きグセ
巻かれて入っていたのと6mmのマウスパッドということもあって、開封後は巻グセはしっかり着いた状態です。
使っているうちにマウスパッド自体の重みで巻きグセは取れていきます。
筆者の環境では1週間もしないで巻グセは取れました。
逆巻きはできないので、気になる場合は上に重たいものを乗せるだけにしてください。
素材感
表面
表面はよくある通常のマウスパッドという感じではなく、毛羽立ちの無いコーティング系マウスパッドの質感です。
上から繊維を押さえつけて繊維感を寝かせた質感で、光沢感のある材質、サラサラとした表面素材です。
めっちゃ感想させたヌバックレザー(表革の銀面を起毛させた皮革素材)に質感が近いです。
マウスを持った状態で指や手首を擦らせても痛くなりません。
裏面
裏面は一般的なマウスパッドと比較すると、溝の間隔が広めになっていて、接地面積が多くなっています。
デスクに配置した状態では、横から押してずらしたりとかがしにくいくらいには強力に滑り止めが効きます。
マウスパッド自体に厚みと重さがあってずれにくいということもありますが、滑り止め単体の性能としてもかなり高いと思います。
使用中は全くずれません。
中間層
中間層は指先で押すと、点では無く広範囲が一緒に沈み込む特性で、マウスを押さえつけると沈んでいる感覚が得られます。
腕がマウスパッドに乗っている部分も、腕の重さで自然に沈み込み、硬さを感じません。
柔らかめな方だと思いますが、適度にコシがあるのでいつでも沈み込むわけではありません。
あくまで、力をかけるとその時、その分だけ沈み込むという特性の素材です。
端の処理
端の処理はほつれや曲りなどは無く、非常にきれいです。
しかし、接着剤の硬さなのか素材の硬さにムラがあって、向きを変えると触れている腕や手首に食い込む感じがして痛いです。
筆者の個体では、向きを180°反転(上下を逆さま)させた方だと端の質感が硬かったのでイメージ画像通りの向きで使っています。
たぶん個体によって仕上がり具合はマチマチな気がします。
操作感
ゲームでの操作性
Qingsui 2は滑りも止めも両立したスピードタイプのマウスパッドです。
最低速度は速めな方で、そこからさらに加速させることもできます。
筆者の持っている布製マウスパッドで滑りの速さの比較をすると
Qingsui 2 > G640r ≒ FOCUS 2 > QcK HEAVY > QcK > QcK Edge といった具合です。
ハイブリッドタイプでスピード系のFnatic Gear DASHが最も近い滑りの速さです。
全体的には、縦横で滑りに差が無くて、癖の無い直感的な入力ができるFOCUS 2の操作性が最も近いですが、スピード域はQingsui 2の方が断然速いです。
FOCUS 2のように速く大きく動かしてもボコボコとしたフィードバックは発生しません。
Qingsui 2は滑り出しの速さが極めて速く、引っ掛かるような抵抗感が一切無くリニアに動きはじめます。
Apex Legendsのような、上下左右に動く敵を追い続けるトラッキング操作が求められるゲームは、かなりコントロールがしやすいです。
はじめはスピードに慣れるまで速すぎるように感じるかもしれませんが、力まず操作できるのでリラックスした腕の状態を長時間維持できるメリットがあります。
しかし、スピード感のある操作性とは裏腹に、柔らかめのクッションを採用した事によって、マウスをマウスパッドに押さえつけると抵抗感が一気に増して止めやすさが生まれます。
この特性から、速く動かしている時でも腕に少しだけ力を加える事で、マウスパッドにブレーキのような役割を発生させることができます。
特にフリック操作がしやすく、スピードは速いけど止まるという理想的なマウスパッドになっています。
Apex Legendsでは単発武器のウィングマンやピースキーパーの射撃が速く動く敵にも当てやすく感じました。
また、VALORANTでは中~長距離の敵に対しては操作が少しシビアになる感じがありましたが、振り向いてビタっと止める動作はやりやすく、交戦距離をコントロールできれば強力な武器になると感じました。
Qingsui 2の速さを活かして動かしたい時は、マウスソールの滑りで動かし、思い切り止めたい時はマウスをマウスパッドに押さえつけて止める、と、2wayで使用できる1粒で2度美味しいマウスパッドになっています。
筆者の感想としては、Qingsui 2はハイブリッドタイプでスピード系のFnatic Gear DASHをもっと操作しやすくしたマウスパッドという印象です。
Fnatic Gear DASHの代用としても使えると思いますし、乗り換えても違和感は少ないんじゃないかなと思います。
布マウスパッドとしてはかなり独特な操作感です。
湿気による変化
手汗の湿気による滑りの変化は全く起こりません。
布製マウスパッドですが、特殊な処理がされているので湿気には非常に強く、汗をかいても安定した操作感のままです。
まとめ
Qingsui 2についてレビューを行ってきました。
滑りはかなり速いけど沈み込んで止められる布マウスパッドです。
厚みが6mmで柔らかめのクッションが採用されたQingsui 2は非常に速い滑りとは裏腹に、柔らかいクッションが沈み込むことによって止めやすさも実現された、『よく滑って、よく止まるマウスパッド』です。
筆者としては使い心地がFnatic Gear DASHの上位互換であると感じました。
VALORANTでマウスパッドのクッション性を活かした『止め』を活用したい方や、単純にApex Legendsのトラッキング操作で速い滑りを望む方、双方へQingsui 2が提案できます。
相反するようなプレイヤーへ同時におすすめできる、理想が詰まった布マウスパッドです。
一応、EsportsTigerのマウスパッドラインナップでは一番お手頃価格ではあるので、試してみても失敗しにくい操作性のマウスパッドだと思いました。
結構売れてるみたいなので、在庫がある時に購入しておけば後悔しないと思います。
ココが良い
- 滑りは速いけどコントロールしやすい
- クッションが沈み込むことによって止めも抜群
- ApexもVALORANTもどっちもイケる
ココはイマイチ
- カラーバリエーションは限定される
- コスパは良い方ではない
- 普及するまで在庫切れが続きそう
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