【Finalmouse Starlight-12】レビュー。超軽量素材の採用で完成された形状に磨きがかかった名作マウス

マウスレビュー

Finalmouseから販売されているStarlight-12についてレビューを行っていきます。

毎モデル販売台数が少なく、公式サイトからの購入が困難なことで知られるFinalmouse Starlight-12ですが、Starlight Pro-TenZがS,Mサイズで合わせて40,000台も生産されたことによって供給が追いつき、ようやく多くの方に行き渡ったマウスです。

また、マグネシウム合金を採用していることで、極めて高い剛性を持ちながらも『40g台』の超軽量を実現していることが今までのマウスには無い最大の特徴というのも有名ですね。

Finalmouse Starlight-12 イチオシポイント

  • S,Mサイズの2種類から選べる
  • Sは47g、Mは49gでどちらも超軽量
  • 極めて完成度が高いつかみ持ち形状
  • 唯一無二、金属質なクリック音
  • 異常なほど長時間持つバッテリー

結論から述べてしまうと、Starlight-12はつかみ持ちに特化した形状です。Mサイズだとギリギリつかみかぶせ持ちもできるかと思えますが、実際のところ『クセの無い形状』なので適正は低めです。

形状についての意見は賛否両論あるようで『手に合わない』ことによる2次流通品がたくさん出回っていますが、実際に試してみても『クセの無い形状』が故にミスマッチできる条件はたくさん持ち合わせたマウスだと感じます。

当ブログでは珍しく著名プレイヤーの名前を挙げることになりますが、Tenz氏やAceu氏のようなオーソドックスなつかみ持ちと極めて相性が良いため、魅力的なスペックとは裏腹に、つかみ持ちプレイヤーとの相性が引き立つことになる、ある意味ピーキーと言えるマウスです。

そんなわけで安易におすすめしにくい面もある訳なんですが、つかみ持ちプレイヤーなら絶対に試してみたほうがいいマウスであることも同時に言い切れてしまうわけです。

この記事は『エンドゲームするまでつかみ持ち用マウス選び』の第四弾、そして最終回です。つかみ持ちに移行した管理人がその必要な要素を解説しながら、今回の買い物が成功か失敗か、本当におすすめできる持ち方はなんなのか、設計思想も考察しながら提案していきます。

今回はゲーミングデバイスレビュー自体も最終回を迎えるということで、普段そこまでやらないマウスの形状についての細かい解説だけでなく、著名プレイヤーからの使われ方についても考察・解説をする特別版レビュー記事になっています。

是非、最後まで読んでみてください。

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Starlight-12とは

Finalmouse Starlight-12とはFinalmouseが製造・販売を行う金属シェルのマウスです。

Finalmouseらしく、一般的によくあるような細かい製品の説明はありませんが、形状的には手のサイズが小から中サイズのプレイヤーのつかみ持ち、つまみ持ち向けのマウスです。

センサーにはメーカーカスタムのセンサー『Finalsensor』を搭載し、高性能でありながらもNordic RF プラットフォーム (nrf52840)による超低消費電力で異次元とも言える驚異的なバッテリーライフを提供します。メインボタンのスイッチは近年のトレンドでもあるKailh GM8.0を搭載し、金属シェルによる独特なサウンドを味わえます。

価格は$189で販売されますが、価格に見合ったハイエンドマウスになっています。

スペック

Starlight-12
形状左右対称
重量S 42g ± 2g
M 47g ± 2g
接続有線 USB2.0 micro-USB
メインボタンKailh GM8.0
センサーFinalsensor

購入した理由

前回レビューしたM42でもういいかなと思っていたんですが、あのデバイスレビュアー『RJN』ことRocket Jump Ninja氏のMouse Search (手の大きさからマウスを割り出せるツール) を使用してみると、M42よりもStarlight-12 Sのほうがおすすめできると表示されます。

持ち方は【Claw】【20.7cm x 9cm】で【Low】にするとRJN氏のプロデュースしたMZ1を除いた一番上にStarlight-12 Sが表示されます。同氏はそれ以外にも、そもそもおすすめマウス自体にStarlight-12を上位表示させています。

つまり、入手性を考慮しない場合、まずおすすめなマウスということにしているようです。

余談ですが、持ち方は【Claw】で、手のひらの幅が8.6cmから9.2cmであればStarlight-12 Sは必ず最有力候補としても上がってくるようになっていますね。それ以上はStarlight-12 Mが最有力候補として表示されます。

そんなわけで、当然、管理人の手にも相性が良さそうだったため購入したかったのですが…

いかんせん販売台数が少なすぎて買えねぇ。

2次流通品は転売価格でたけぇ。買わねぇ。

入手性はめちゃんこ悪いので、まず2次流通品を買うことになりますが、半年くらい前までは4万円代で販売されていることもザラでした。

まあ、そんなわけで大人しくStarlight Pro-Tenzと言う名の、Starlight-12 普及モデルを待って販売開始時間に購入チャレンジしてみたら買えちゃった。しかも今回は普及モデルということで即完売ということもなくダブついていた。 (怒られそう。)

良くも悪くもリセールバリューが高いので、転売目的で購入されていたのでは疑惑がほぼ確定してしまったわけなんですが、難なく買えてしまったのでそんな怒りが湧いていたことも頭からすっ飛んでいきました。

届いたStarligt-12をチェック

今回はStarlight Pro-Tenzが届くのに時間が掛かり過ぎたため、到着を待っている間にStarlight-12 Poseidon Mを購入しています。どちらも紹介するので、比較もしていきます。

マウスとは思えないパッケージデザイン

オッサレー!!!!

もし、ゲーミングデバイスが好きな人を好ましく思っていない女子を部屋に招いた場合でも、とてもマウスの箱とはバレないような配慮がされています。大嘘。

カラーリングはマウス本体をイメージしたものになっています。Pro-Tenzはブラックとグレー、Poseidonはホワイトとブルーで、抽象的なイメージでマウスを表現しているようですね。

裏面には申し訳程度の説明文が記載されています。多くは語らないメーカーのスタイルはこの辺にも反映されています。

同梱物

同梱されていた付属品は以下の内容です。

付属品

  • USBケーブル
  • USBドングル内蔵延長アダプター
  • 謎のプラプレート
  • Infinity Skin

Infinity Skin以外の付属品はPro-Tenzと基本的に同じです。

ケーブルはRazer Viper Miniと同じくらいの質感をした少し固めのケーブルです。後述しますが、バッテリー持ちが異常なので、3週間使ってもケーブルを使用していません。

外観を詳しくチェック

今回はStarlight-12が実際に手に取ることがしにくいマウスであるからこそ、いろんなマウスと比較していくことで、イメージを持ちやすくしています。

ぶっちゃけ、詳細スペックよりもその辺が大事だったりしますね。

高さがあるような無いようなシェル

シェルの形状は左右対称で形状で、丸みを帯びながらも鋭利さやフラットな印象を与えるデザインになっています。

どこかで見たことのある形状ですね。SサイズはMサイズをそのまま一回り小さくしたものなので形状自自体は同じです。

単体写真だとほぼ同じサイズに見えてしまいますね。

大きくエグレたメインボタン

Finalmouseの特徴は超軽量な重量以外にも、メインボタンの形状からもメーカー独自の特徴的なセンスを感じ取ることができます。

Starlight-12 Mサイズのメインボタンは最低高さがZA13-Cよりも僅かに低くなるようになっています。メインボタンサイドの高さを保ちながら、ちょうど指を置く位置だけ大きくエグレているので、持つ位置も決めやすくなっています。

気になる方はこちらのサイト (Mice 3D Shape Compare Tool) を利用し、形状の比較を行ってみてください。

Starlight-12 Sは最低高さの低いメインボタンをさらに一回り低く、エグレのアールもマウスサイズに合わせて小さくしたものになっています。

絶妙に滑るかもしれない表面と肉抜き穴

Starlight-12の表面部分はマグネシウム合金の金属的な質感を感じられるようになっています。管理人の所有するPro-TenzとPoseidonは滑ると思う人が持てば滑るんじゃね?という滑り具合で、なんとも言えない質感をしています。

管理人はグリップテープが無くても問題なく使用することができています。

FinalmouseのTweetを遡るとマグネシウム合金にはマグネシウム陽極酸化を施していると記載があります。製造プロセス映像からも見て取れますね。

陽極酸化を施したあとに塗装をしていると思われます。

鋳造→CNCマシニングで細部仕上げ→プレスで穴開け→陽極酸化→塗装→組み立て

製造工程もこんな感じでしょうかね。パートナー工場の設備の豊かさが無いと到底実現できない内容になっていることは確かです。

マグネシウム合金について

マグネシウム合金は寸法の狂いが少なくて加工もしやすく、軽く剛性が高いことが特徴ですが、極めて酸化しやすいです。なにかしらの表面処理を施さないと酸化を止められません。

酸化って書くとわかりにくいかもしれませんが、サビも立派な酸化ですね。同じような質感の金属であるアルミも錆びたりはしませんが酸化します。バイクが趣味の方ならアルマイト加工なんか身近な存在なんじゃないでしょうか。

そのため、酸化しやすいマグネシウム合金の表面処理を引っ剥がすような行為は再塗装をしない限りは辞めておいた方がいいと思います。

アルミは管理人の経験上でも加工しにくい素材なので、マグネシウム合金が妥当なんでしょう。

クリックは金属質に鳴るKailh GM8.0

Starlight-12のメインボタンにはハッキリとした操作感が特徴のKailh GM8.0が採用されています。カチカチッとした明確な押した感と戻りの速さが特徴的です。

樹脂で穴無しシェルのマウスと比較すると質感が比べ物にならないくらい上質です。また、穴が開いているため、音が籠もることも無く音量もそこまでうるさくありません。これは穴が有ることのメリットですね。

しかし、音の質は金属に反射したスイッチの音でとても金属質です。Starligt-12でないと成し得ないサウンドです。

管理人としては、どちらかと言うと静かで速く押せる操作感が好きなのでM42のようなベタベタしたスイッチが好みなんですが、Starlight-12のスイッチは使っていて重ダルい感じがしないのでかなり気に入りました。

ホイールはメインボタンと干渉しない設計

Starlight-12のホイールは、S、Mでどちらも位置的には汎用性が高くなっています。つかみ持ちが前提になってきてしまうと思いますが、不便さを感じることはありません。

ホイールは少ない力で回すことができて、スクロールした時のノッチ感も薄めです。ゆっくり回すと確実な入力、速く回すと軽くなるノッチ感です。ホイールを多用する場合は指が疲れにくく、連続入力する操作で相性が良いと感じました。

また、Pro-TenzはPoseidonよりもノッチ感が重たくなっているので、ホイールの重さを重視している場合はモデルを考慮する必要があります。

ホイールクリックは真下に力を加えないと押されることがないので、ホイールを連続で回してもクリックされません。必要な時にだけ真下に力を加えることで少ない力で押すことができます。

ホイールの前部はメインボタンと干渉しないようになっています。この設計になっているマウスは総じてホイールの操作性が良いです。指先での操作だけでなく指の腹を使って関節ごと大きく動かす操作でもメインボタンと干渉しないため、ストレスフリーな操作を実現できます。

ただ、巷でも噂になっている通り、Pro-Tenz以前のモデルはホイールが右に寄っています。ぶっちゃけ操作で気になることはありませんでした。気になる場合は修正したほうが良いかなというレベルで実用性に影響はありません。

干渉しにくいサイドボタン

サイドボタンはマウス側面からそれなりに大きく飛び出した形状になっていて、アプローチのしやすさが重視された形状になっています。

感覚的にはメインボタン同じクリック感の押し心地になっていて、十分に誤クリックを防げる設定になっています。指が触れていても押されることはありません。

個体差はありすが、沈み込みの遊びもほとんどありません。意図的に押そうと力を加えた瞬間に沈み込んで反応します。

また、つかみ持ちをする場合、サイドボタンをほぼ使えないような持ち方になりがちだと思います。それでもほとんど前のサイドボタンが若干当たるだけなので、管理人の場合、サイドボタンには何も割り当てていません。

ブラウザを利用するときはつまみ持ちに持ち替えてサイドボタンでブラウザバックをしていたりします。

ソールは100%PTFEの4箇所ソール

Starlight-12には前後2箇所ずつのソールが採用されています。

ソールは僅かに中央部が盛り上がった形状になっていますがカドは面取りされていません。たわみやすい軟質なマウスパッドではソールのカドがガリガリ引っかかります。

気になる場合は早いところ交換したほうが良さそうです。

例えば、Esportstiger Longteng firecloudやX-raypad Aqua Control IIやAqua Control II Sakuraのようなアムンゼン生地やArtisan 疾風乙のような梨地織りの生地では確実に引っかかる感触が生まれます。

また、目の荒いEsportstiger EBA BLUEとも相性について好みが発生すると思います。

また、交換用のソールですが、Corepadのソールが純正と操作感が変わらないので、交換するならCorepadを推奨しておきます。Esportstigerのソールも販売されていますが、少し小さくカットされていることと、接地も点当たりに近くなるためマウスパッドによって縦横で滑り具合が変わってしまいます。

ソールはCorepad Skatezがおすすめです。

そういうことがあるからか、面タイプのソールが純正で採用されているわけな気がしました。個人的には面タイプで販売しておけば4つカドソールにはあとからでも対応させられるので、とりあえず面タイプで販売するのが無難だと思います。

使用感

ここからはStarlight-12の使用感と、どんな持ち方と相性が良いのか管理人目線で解説していきます。

管理人の手の大きさはかなり大きめ (長さ20.7cm 幅9cm) なので参考程度にしてもらいつつも、しっかり設計思想の推察と持ち方の提案はしていくので是非取り入れてみてください。

結論から言ってしまうと、つかみ持ちでベストかつマストなマウスです。予算があれば一度手に取って体験してみてほしいです。

Sはつかみ持ちで求めるベストな大きさ

Starlight-12 SはXSサイズ相当ですが、手の大きな管理人でもちょうどいい大きさです。

手の大きい (長さ20.7cm 幅9cm) 管理人が持って極めてちょうどいいと感じられるので、手の小さい人は手のひらの幅さえ適していれば、指の長さについてはStarlight-12 Sを使用するうえで特に気にしなくても使用感には大きく影響しないように感じます。

裏から見てみるとマウスは手のひらに対してかなり傾いていますね。

指先に自然な力を込められる

Starligt-12 Sは全体を包み込むような持ち方ができるため、指先に込めた力を手のひら付け根で受け止めても全くずれることがありません。つかみ持ちをするうえで適切な力み具合になります。

指先でのコントロールもやりやすくなっていますが、マウス全体を包み込めているため前部のソールだけでなく後部のソールも同時にマウスパッドに沈めることができます。

一貫してムラのない操作性が得られるため、エイムの安定性も向上した印象を持つことができました。

薬指小指の収まりも極めて良く、管理人の求めていた大きさな感が強いです。グリップテープが無くてもしっかりとホールドさせられるようにマウス全体を包み込むことができます。

グリップテープは無くても良いかも

付属のINFINITY SKINですが、最薄でも1.2mmなので使っていません。片側1.2mmは両側2.4mmなので大層な変化です。手のひら部分に貼れるタイプも付属してくるかと思いきやマウスサイド用だけしか付属しないのであんまり嬉しくなかったです。

もし使うならCorepad Soft Gripsがおすすめです。

Starlight-12 SならAceu氏の持ち方ができる

ちょうど管理人はAceu氏とほぼ同じ持ち方です。真似して同じ持ち方になったわけではありませんが、同年代なのもあってなんか地味に嬉しいです。つかみ持ちでマウスを持つとこの持ち方に帰結するっぽい?です。

Starlight-12 Sに似たマウス

似たサイズ感のマウスで言うと、Xtrfy M42の後部が低いシェルVerが極めて近いらしいです。Starlight-12 Sを購入するまではずっとM42を使っていたので、それもあって違和感なく使いこなすことができています。

ただ、M42と比較するとマウス後部のアールが大きく異なります。M42は手のひらと面で接地させることができますが、Starlight-12 Sは点で接地するイメージです。

そのため、どちらかと言うとViper Miniの後部と近いです。Viper Miniは低価格なので試しやすいマウスです。あくまで手のひらの付け根を接地させるつかみ持ちでの話になりますが、Viper Miniを強烈に気に入ったのであれば、Starlight-12 Sも強烈に気に入ることができるかもしれません。

Mサイズはちょっと大きく感じる

手の大きい (長さ20.7cm 幅9cm) 管理人が持ってちょっと大きいと感じられるので、やはり手のひらの幅が9.2cm以上の方向けのマウスだと思います。Starlight-12 Sが手の小さい方向けという情報が出回っていますが、手の小さい人はStarlight-12 MだとPRO X SUPERLIGHTをつかみ持ちするようなサイズ感になると思ったほうがいいです。

Starlight-12 Mでも、どっちみち手のひらに対してマウスはかなり傾いています。

指に無理やり力を加えた感触がある

管理人の手の大きさだと、手のひらの幅が足りていないせいか、マウスを持つのに必要以上な力が発生してしまい薬指がマウスの穴にめり込む感触が生まれます。手のひらの幅が9.2cm以下でつかみ持ちをする場合、マウスの穴に指がめり込む不快感を取り除くためにグリップテープが必要になるかもしれません。

グリップテープはCorepad Soft Gripsがおすすめです。

また、Starlight-12 Sとほぼ同じ持ち方ができていますが、前後のソールを同時に沈められる感触は得られません。前部のソールがメインに沈む感触なので、ある意味では馴染みのある操作感かもしれません。

なんかこうStarlight-12 Mは『』を握っている感があります。感覚的にはPRO X SUPERLIGHTをふた周りくらい小さくしてマウス後部のアールをなだらかにした感じです。

また、前述した通り、メインボタンの最低高さがZA13-Cよりも低くなっています。そして幅もZA13-Cとほぼほぼ似たような形状になっているため、ZA13-Cのお尻の高さをズバッとカットしたらStarlight-12 Mになりそうな感があります。

つまり、でかいような小さいような、良くも悪くもなんとも中途半端なサイズ感といった具合です。

しかし、例えば、PRO X SUPERLIGHTの一回り小さいマウスを探している場合や、XM1rのように手のひらとの接地面積を多く取りたい場合、手のひらの幅が9.2cm以下でもSサイズよりMサイズを選んだほうが使いやすさは得られそうです。

Starlight-12 Mに似たマウス

似たサイズ感のマウスで言うと、Pulsar X2 Miniが極めて近いと思います。

Starlight-12 Mのマウス後部端を途中でぶった切ったらもうPulsar X2 Miniです。ただ、手のひら付け根を乗り上げることができないので、あくまでサイズ感が近いだけです。

そうは言ってもつかみ持ちの場合、使い分けができるかと言われるとできません。X2 Miniを持っているならStarlight-12 Mは買わなくても良かったと思うかもしれませんし、Starlight-12 Mを持っているならPulsar X2 Miniを購入する理由も上位センサーが買えるくらいの薄いものになります。

クリック感はStarlight-12 Mの方が圧倒的に上です。

センサーはFinalsensor

Starlight-12のセンサーにはFinalsensorが採用されています。

専用ソフトが無いためLODは変えられないようになっていますが、ガラス製のマウスパッドに変えたり高密度なクロス系マウスパッドに変えてみても、特に変な挙動を起こすことはありませんでした。

Fnatic BOLTはPixart 3370でもLODを低設定にしていると、高密度なクロス系マウスパッド (Esportstiger GRANDMASTER Mor) でトラッキングに異常が出たので、Finalsensorはスペック的に問題ないセンサーと評価しておきます。

バッテリー持ちが異常

2022年9月12日に届いたStarlight-12 Sですが、記事執筆時点 (2022年10月2日) ではバッテリーの充電を一度もしていませんがまだ使えます。いつ切れるんでしょうか。怖いくらい持ちます。

管理人は平日平均2時間前後のゲームプレイ時間ですが、バッテリー持ちが良すぎてケーブルの質感を考えなくて良いと思いました。

Mサイズを一度充電しましたが、数週間に一度の充電で良いのでケーブルの不満は出にくいのも魅力的なところだと思えます。

Tenz氏の持ち方

おまけですが、せっかくStarlight Pro-Tenzと名前を冠しているTenz氏の持ち方を紹介しておきます。

基本的にはAceu氏と同じですが、Tenz氏は小指の関節がかなり開くため独特な持ち方に見えてしまいます。また、手のひらの付け根を密着させる持ち方から小指の付け根だけが接地する持ち方に変えているようです。

裏から見たときにこれくらい手のひらに対してマウスが傾くように持ちます。

小指の付け根だけが接地するくらいの位置関係でマウスを持ちます。親指側にすきまが空いていることを確認してください。

上から覗いて見たときにこんな感じに小指の付け根が接地していたらTenz氏の持ち方です。

以前の持ち方はAceu氏とほぼ同じですね。手首が浮いているのが特徴的ですが、手のひらの付け根を密着させるつかみ持ちだと結構定番な要素だったりします。

まとめ

Finalmouse Starlight-12のレビューを行ってきました。

思っていた以上に無難な形状で馴染みやすく良いマウスです。取沙汰されているビルドクオリティについても使用中に気になるような欠陥があるわけではありませんでした。通常使用するうえでは管理人が所有するマウスの中で最も高いクオリティのマウスです。

特にStarlight Pro-Tenzではホイールの傾きが修正されています。良くも悪くも体感できませんが、僅かに重量増になるものの、底面樹脂の設計も変更され強度が増しているようです。

おすすめできるのはこんな方

  • 超軽量マウスが欲しい (Sサイズ実測45~46g Mサイズ実測 49g)
  • つかみ持ちしかする予定が無い
  • バッテリー持ちは異常なほど長い方が良い

超軽量設計でマウスを振り回したときにマウスの重量に振られず、腕の操作だけでもしっかりと止めやすく、マウスを完全に自身のコントロール下に置いて思った通りにセンサーを動かせます。手の一部になったかのような一体感が得られ、いつもの操作が一層楽しくなります。

また、マグネシウム合金ということもあって比熱が小さいです。冷えることが早いだけでなく、マウス表面の手汗の蒸発も早く、通常の樹脂製マウスのようにいつまでもベタつくことがありません。金属シェルにしたことによってただ軽いだけではない利点が確実にあります。

ただ、ハッキリ言ってつかみ持ち特化マウスなのは事実です。円高の影響もあって、高級マウスという価格と話題性で所有欲を満たすために飛びつく方も居るかもしれませんが、自身の使い方に合うマウスでは無いかもしれません。価格が価格なだけにミスマッチしてしまわないことを願います。

しかし、つかみ持ちのやり方の記事にも必要な要素について詳しく書いてきましたが、追い求めた結果Starligt-12 S、もしくはMにたどり着く方も多いと感じられる極めて秀逸な形状です。

ゲームでなんの結果も出していない管理人だけでなく、つかみ持ちを公言するAceu氏やTenz氏の持ち方が極めて似ているのも偶然とは思えません。そして仮に品質に問題のあるマウスをパフォーマンス重視なプロやストリーマーが使い続けるのには無理があります。実用上の不都合はありません。

管理人にとって今回の買い物は大成功で、予備のStarlight-12 Sを購入しエンドゲームもできました。是非多くの方が実際に手にとって良さを感じてみてほしいなというのが正直な感想です。

2次流通品を買うしかないのが現状ですが、今後も定期的にFinalmouseからマウスはリリースされるようです。

つかみ持ちをするならぜひ一度は試しておきたい名作マウスです。

ココが良い

  • 超軽量な金属シェル
  • 比熱が小さく手汗が乾きやすい
  • つかみ持ちにベストな形状
  • バッテリー持ちが鬼長い

ココはイマイチ

  • 新品の入手性が悪い
  • 様々な箇所で個体差がある

さいごに

今までパウブロのゲーミングデバイスレビューを閲覧していただきありがとうございました。

当記事を持ちまして、2020年8月からはじめたゲーミングデバイスのレビューを終了させていただきます。

もしかしたらPR依頼があった場合にのみレビューというかプロモーション記事を書くかもしれません。 (たぶん来ないw)

今後は、いままでやってきたゲーム生活を充実させるための知識やガジェットレビューなどの記事執筆に戻ります。

長いとは言えず、短いとも言えない時間、ゲーミングデバイスのレビュー記事更新を楽しみにしてくださったこと、また絶えず支えてくださったこと、絶対に忘れません。

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今のパウブロがあるのはこの記事を読んでくださった全ての方のおかげです。

記事は消えません。また気になったら何度でも読みに来てくださいね。

また、継続してTwitterでコンタクトを取っていただけたらなんでも答えますので、どうぞお気軽にお尋ねください。

管理人
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2年間夢中で走ってきました!楽しかったです!
本当にありがとうございました!
みなさんも自分に合ったデバイスと巡り会えますように!

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この記事を書いた人
komugipowder

元イネ科アレルギーのkomugipowderです。ゲーミングPCの周辺機器・配信用機材・ガジェットのレビューをしています。みっちり愛を込めて使い込むことをモットーとしたレビュー記事を書いています。配信機材は分かりにくい製品が多いので、設定方法や困りごとの解決・お役立ち情報も発信しています。広告収入を活動資金にして運営しています。

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