【Pulsar Xlite Wireless】レビュー。 信頼性の高いスイッチとセンサーを軽量ボディで組み上げた左右非対称マウス

マウスレビュー

Pulsar Gaming Gearsから販売されているXlite Wirelessについてレビューを行っていきます。

ご存知の方も多いと思いますが、Xlite WirelessはZowie EC2シェイプの左右非対称マウスです。

そんなEC2シェイプを信頼性の高いパーツを用いて軽量ワイヤレスマウスに仕上げたのがXlite Wirelessというわけです。

EC2シェイプ

超軽量 58g相当のワイヤレスマウス

メインスイッチはKailh GM 8.0 Switch

センサーはフラグシップセンサー PAW3370

充電ケーブルもふにゃふにゃ柔らかパラケーブル

ソールも純白PTFEソール

価格も¥ 8,490と、少し高価な有線マウスかと思わせる価格を再現しているため、なんかちょっといろいろ心配になってきてしまうくらいです。

さて、EC2というとけっこう代表的なマウスになってしまっているですが、管理人はEC2を使ったことがありません。

マジか…と思われるかもしれませんが、せっかくですからEC2を使ったことが無い、良い意味で先入観の無い筆者目線でレビューをしていきます。

この価格でワイヤレスマウスとなると、はじめて買うゲーミングマウスとしてもアリかなと思うので、こんなとこが良いよ、こんな使い方ができるよといった内容が多めになっています。

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Pulsar Gaming Gears Xlite Wirelessとは

Xlite Wirelessとは、EC2シェイプのワイヤレスマウスです。

めっちゃ噛み砕いて言うと、少し大きめの中型左右非対称マウスです。

主に、かぶせ持ちか掴み持ちをターゲットにしているサイズ感です。

スペック

Xlite Wireless
形状左右非対称 エルゴノミクス
サイズ122.66mm×66.17mm×42mm
重量公称 58g
センサーPixart PAW3370
接続2.4Ghz ワイヤレス
有線接続
ケーブルパラコード Type-Cケーブル付属
バッテリー寿命最高70時間
DPI50-20000 DPI
ソフトウェアから50刻みで変更可能
ポーリングレート125/500/1000 Hz
最大加速50 G
最大速度400 IPS
LOD 1mm
2mm
ソールPTFE
スイッチKailh GM8.0

購入した理由

軽量 左右非対称のNinjutso Origin One Xで左右非対称マウスデビューを果たした管理人ですが、小さいマウスはビッグなハンドに合わなかったため、もう少し大きなマウスが欲しくなっていました。

そんな時、Pulsar Gaming Gearsから『EC2シェイプの超軽量ワイヤレスマウス出すよ~』という告知が来ました。

気づいたら予約が完了していました。 (記憶喪失)

掴み持ちでマウスに手のひらが接する面積を増やしたかった

小さいマウスを掴み持ちすると、もはやつまみ持ちになりかねないくらい指の長い管理人としては、一般の人がかぶせ持ちでちょうどいいマウスを使えばピッタリフィットするんじゃないか、というねらいがあります。

そのねらい通りにピッタリフィットしてくれれば今回のお買い物は成功というわけです。

届いたXlite Wirelessを見ていく

今回はPulsar公式ストアから購入しました。

同時にグリップテープも購入しているので、順番に紹介していきます。

パッケージ

今回購入したのはホワイトです。

パッケージには3カ国の言語が記載されています。

モダン・スタイリッシュで、所謂『アイコニック』なデザインになっています。

Xliteという製品名も覚えやすいですね。

アイコニックとは

誰が見ても分かりやすいデザインのこと。

例えば、ハイブランドのロゴを全面にあしらって、わかりやすくブランドらしさを表現したものに使われる用語です。

例文 : 今季このブランドの注目はアイコニックなスニーカーだ。

ハイセンスな内箱

内箱の外周は目を引く鮮やかなブルーで配色されています。

白い線でPulsarのロゴがくり抜かれていてめっちゃオシャンティです。

なかなか、マウスの箱を飾る機会もあるわけではありませんが、買ってよかったなと思える演出でグッドだと思います。

外観

外観について見ていきます。

穴がたくさん空いたマウスで裏もスカスカになっているので、剛性面など、いろいろと気になっている方も多いハズ。

シェル全体をチェック

悲報 : 上面からの撮影を忘れました。

メインボタン以外はスカスカとなっています。

穴あきマウスとしては珍しく、ハニカム構造ではなく、細長い長方形の穴で肉抜きされています。

硬度の高い樹脂で形成されていて握ってもブニュブニュ沈み込んだりはしません。

素の状態では指が吸い付く感触はほとんど得られなかったため、一緒に買ったグリップテープをすぐに貼り付けることになりました。

裏面も肉抜きされている

裏面は大胆な肉抜きがされています。

ソールのために必要なフレームと、強度材料として必要なフレーム以外はバッサリとカットされています。

ホコリとかは簡単に侵入できてしまうわけですが、コレで問題無いということは、マウスというものは意外とそういうものなんでしょうか。

重量測定してみた

いきなり分解してるやんということはさておき、重量測定してみたら59gでした。

バッテリーAssyは8gでした。

有線マウスを無線化したら、どのメーカーもだいたい10g増なので、やっぱりバッテリーAssyが約10gということなんですね。

詳細レビュー

さて、ざっくりと受け入れ検査的なことを終えたXlite Wirelessをレビューしていきます。

よかったなと思える点を重点的にチェックしていくので、詳しくない人にでも分かりやすくしてあります。

充電用ケーブルがやわらかい

付属のケーブルの品質が高すぎるせいで、良い意味でもう有線でよくね?と思えてしまいます。

ほぼヒモです。パラケーブルを触ったことはあるんですが、これはパラケーブルだぞと思えるクオリティです。

これくらい柔らかいケーブルであれば、もう有線マウスでいい感があります。

ドングルと延長アダプタも付属してます。

充電中も快適に使える

もう有線でよくね?と思えるケーブルのおかげで、充電中のケーブルによる煩わしさは一切ありません。

ワイレスマウスにとっては使いやすさを決定づける重要な要素の1つです。

充電中、僅かな抵抗感があるにはあるんですが、それほど大きな障害にもならないため、極めて操作性は良いです。

若干ですが、接続部分も上に向かって接続できるようになっているため、すぐ下でケーブルを引きずっている感もありません。

クリック感は心地よさ重視系

すぐにグリップテープを貼られてしまったXlite Wireless

メインボタンのスイッチにはKailh GM 8.0が採用されています。

『コチッコチッ』という感触でハッキリとした押した感があるスイッチです。

マウスボタンとしては少し硬めで、歯切れがよく所謂クリッキーな感触ですが、定評のあるスイッチで、しっかりと押し込む必要がある反面、軽く押しただけではスイッチを作動させることはできないため誤操作は起こりにくい特性です。

スイッチを押せるまでの動作も浅すぎず深すぎずで、ちょうどいい万人受けしそうなクリック感なため、人を選びにくいと感じました。

ホイールはニュルニュル系

ホイールはノッチ感があるものの『遊び』がほとんど無いため、力を掛けた瞬間に動き出すというタイトな操作感です。

ノッチ数も多めで、指が長い人だと動かす距離が少なすぎて逆に扱いにくいかもしれないと感じました。

また、ホイールの高さ自体についてもですが、メインボタンからの突出具合が少ないので、ホイールを回そうとするとメインボタンと指が干渉しやすいです。

グリップテープを着けると尚更、操作しにくくなってしまうので、ホイールを多用する方は注意が必要です。

サイドボタンは柔らかい寄り

大きめのサイドボタンは、面積が大きめなせいか、少なめの力でも押し込めます。

メインボタンとは感触が異なるスイッチで、軽めの『ポチポチ』という音がします。

操作感は軽いですが、高めの位置にあるため、誤って押してしまうということも起こりにくく、前後が分かれたセパレートタイプなので、押そうとした時に押し間違えたりだとか、前後で一緒に押してしまうということが起こりにくくなっています。

個人的にはとても操作しやすく感じるため、かなり好感触ですが、サイドボタンを多用する方だと少し位置が高すぎると思ってしまうのかなと感じます。

ソールはよく滑る

純白PTFEソールが採用されているため、結構よく滑ります。止めにくさを感じるほどではありません。

四つ角に小さいソールが配置されていた有線版 Xliteとはソールの形状が変更されているようで、Xlite Wirelessは幅広の面接点ソールです。

変更されたということはこちらの形状が好みの方が多いということなんでしょう。

マウスソールをマウスパッドに食い込ませる操作には向いていませんが、安定した均一な滑りが得られます。

センサーの周りにもソールが配置されていて、マウスの操作中にマウスパッドが歪んでしまうことによるセンサーの読み取り不良も起こりにくくされています。

プレイするタイトルにもよりますが、ほとんどの場合、純正ソールでも大きな不満は出ないような気がします。

ソールの縁もエッジやバリが立っていたりすることも無いため、市販マウスとしてのクオリティとしては問題有りません。

専用ソフトも直感的に使える

Pulsarの公式サイトからソフトウェアをダウンロードすると、DPIの変更等が行える専用ソフトが利用できます。

DPIやポーリングレート・LOD等の変更は直感的に行えるようになっています。

ライティングに強いコダワリを持っていなければ十分に満足できるソフトになっています。

使用感について

とりあえず、スペックとしてはかなり良いところを突いてきているということが分かりました。

ここからは肝心なマウスとしての使いやすさについてお届けしていきます。

中型マウスである

EC2を持っている方からしたら当たり前のことかもしれませんが、Xlite Wirelessは中型マウスです。

似たようなサイズのLogicool G PRO X SUPERLIGTと並べてみてもイマイチサイズ感が伝わりにくいですが、かぶせ持ち・掴み持ち向けのサイズ感です。

手のサイズ的に掴み持ちがハマった

管理人の手はかなり大きく、手のひらから中指までの長さが20.5cmです。

管理人がマウスをいろんな持ち方で構えている画像を見たところでイメージが湧きにくいだけなので、手のひらに乗せて見ました。

これくらいの手の大きさの人の意見だよという風に考えてもらったほうが分かりやすいんじゃないでしょうか。

指が長いらしいんですが、30年近く自分の手くらいしか毎日は見ないので、よく分かりません。

Logicool G PRO X SUPERLIGHTを乗せるとこんな感じ、G PROも同じですね。

Xlite Wirelessを乗せるとこんな感じ

管理人にとっても大きめの中型です。

さて、そんな手の大きな管理人からしたXlite Wirelessの使用感です。

掴み持ちがしやすいマウス

手の大きい管理人としては掴み持ちがしやすいマウスという結論に至りました。

というのも、EC2形状は管理人の手には完全なかぶせ持ちをするにはまだ小さく感じました。

手のひらをマウスへ完全に接地させようと思うと、マウス右側の形状的に薬指の収まりが悪く、薬指を伸ばせません。

その結果、Crowという表現をされるTHE・掴み持ちがしっくり来たため、掴み持ちマウスになりました。

裏から見るとこんな感じで、管理人が掴み持ちをするために生まれてきたような形状に思えてしまいます。

手のひらとマウスの間にも若干の余裕がありリコイルコントロール』のような、指を含めて操作する縦方向の操作はなんとか行えています。

つまみ持ちはどうなのかというと、これまた薬指の収まりが悪く、これより浅く持とうとすると、薬指でのホールドが効きませんでした。

3Dな視点移動はしやすいわけではない

中型サイズの左右非対称マウスは縦横での視点移動が速くて多いゲームでは操作しにくく感じました。

やれることにはやれるけど、手首の可動域が制限されているような感覚があり、手首エイムよりも腕エイムとの相性が明らかによかったです。

Apex Legendsをプレイしましたが、右側に振り向く動作で可動域を狭く感じて、左右対称マウスよりもうまくプレイできませんでした。

Apexのプロプレイヤーもほとんど左右対称マウスなので、なんとなく分かってはいましたが、どちらかというとVALORANTのような水平方向への視点移動が多いゲームで真価を発揮できます。

センサーの挙動に不満は出ない

個人的にはセンサーのテストをするよりも、実際にゲーム中に変な挙動が出ないかどうかを重視しています。

PAW3370を採用したXlite Wirelessは、実際のゲームプレイ中には一切違和感を覚えるような挙動はしなかったため、センサーの能力はゲームでも抜群の性能を発揮できるものだと感じました。

出荷状態だとセンサー挙動に不具合があったようですが、そんなこと露知らず使っていても特に変な挙動は置きませんでした。

そして、ファームウェアアップデートをしても違いが分かりませんでした。

詳細についてはこちらから内容を確認してください。

Pulsarのマウスパッドとのシナジーが強力

操作感の好みはありますが、Pulsar Gaming Gearsのマウスパッドとの相性が非常に良いです。

トータルで考案するメーカーの強みが良く出ています。メーカーの謳い文句がそのまま反映されます。

操作で比較してみた

かなり高性能なセンサーを採用したLogicool G PRO X SUPERLIGTと何度か持ち替えて比べてみても大きな違和感はありませんでした。

また、PAW3335を採用したNinjutso Origin One Xと比較すると、速くて細かい動作で明らかに精度が良くなっていることを体感できました。

正直、PAW3370をさわってしまたった後だと、センサー精度を求めるならPAW3335はおすすめできないんじゃないかなと感じます。

まとめ

今回はPulsar Xlite Wirelessのレビューを行ってきました。

スイッチやセンサーには定評のあるものが使われているため、個人の好みもあると思いますが、メインボタンのクリックやセンサーの挙動というところでは大きな不満が出ません。

広い目で見て部品等のクオリティは申し分有りません。

ただ、フィット感は薄いため、グリップテープでの使用が前提なのかなと思いました。

大きさ・形状が気に入れば圧倒的買いなマウス

マウスと言うと、やっぱり手に合うかどうかとプレイスタイルに合うかどうかが重要です。

Xlite Wirelessは大きめの中型サイズのため、一般的な手の大きさの方であれば、かぶせ持ち・手のひらの接地が多い掴み持ちになると思います。

そのため、縦横での視点移動が速くて多いようなApex Legendsのようなバトロワ系よりも、手の接地感を活かすVALORANTのような爆破系FPS向きと考えた方が失敗しにくいと思います。

そのため、刺さるのはこんな感じの方じゃないでしょうか。

おすすめできるのはこんな方

EC2の超軽量・ワイヤレス版が欲しい人

左右非対称形状で超軽量・ワイヤレスマウスが欲しい人

もちろん採用されている部品系は信頼性の高いものなので、製品としてはクオリティが高いです。

しかし、安くて性能は良いものの、軽くてワイヤレスで『汎用性の高い』マウスとなると選択肢としては出しにくいというのが本音です。

だからこそPulsarが左右対称マウスを出してくれたらいいのになと期待させてくれる良作になっています。

ココが良い

60g以下ワイヤレスとしては安価

センサーも良い

クリック感も良い

ココはイマイチ

グリップテープありきな肉抜きシェル

形状は用途に合わせた方が良い

マウスレビュー
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この記事を書いた人
komugipowder

元イネ科アレルギーのkomugipowderです。ゲーミングPCの周辺機器・配信用機材・ガジェットのレビューをしています。みっちり愛を込めて使い込むことをモットーとしたレビュー記事を書いています。配信機材は分かりにくい製品が多いので、設定方法や困りごとの解決・お役立ち情報も発信しています。広告収入を活動資金にして運営しています。

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