【FIFINE K658】レビュー。1万円台で買える初心者にも充実した装備のUSBダイナミックマイク

マイク

FIFINEから新たに発売されたUSBダイナミックマイク K658のレビューを行っていきます。

1万円台のUSBコンデンサーマイクはたくさんありますが、USBダイナミックマイクとなると2万円オーバーの製品ばかりで、1万円台のUSBダイナミックマイクとなるとK658がはじめてなんじゃないでしょうか。

FIFINEとしては最も高価な¥12,000くらいするので純粋に気になる方も多いことでしょう。

今回はFIFINE様からレビューサンプルを提供していただいたのでK658を詳しくチェックしていきます。

FIFINE K658 イチオシポイント

  • 環境音を拾いにくいことが特徴の単一指向性のダイナミックマイク
  • ショックマウントとポップガードが付属
  • 付属スタンドでも口元へ近づけられる

結論から述べてしまうと、USBマイクでダイナミックマイクを探していて1万円台で済ませたいという方だけでなく、はじめてのUSBマイクとしても扱いやすくなっているため、キーボードの打鍵音をなんとかしたいというようなゲーマーだけでなく、Web会議やテレワークでも安定して使用できるマイクになっています。

USBマイクが欲しいけど、あんまり詳しくないし簡単に使えてシンプルなものがいい!』という方にはピッタリです。

ざっくりと解説したところで早速もっと詳しく見ていきましょう。

スポンサーリンク

FIFINE K658とは

K658はUSBダイナミックマイクです。

ダイナミックマイクとは

繊細な音は拾いにくいですが、耐久性が高く雑に扱っても壊れにくいマイクです。

周囲の音・環境音・雑音・生活音も拾いにくいため、目的の音だけを集音したい時に使われています。ライブパフォーマンスやカラオケのマイクはダイナミックマイクです。

そんなダイナミックマイクにオーディオインターフェースを内蔵させたのがK658です。

ダイナミックマイクは感度が低いため、ノイズが乗りにくいことが良いことですが、それなりなマイクプリアンプを採用しないと音量が稼げなかったり、高音質を実現できなかったりするのでUSBダイナミックマイクは最低でも2万円くらいします。

そんなUSBダイナミックマイクを1万円で販売するということは、実は高価というわけではなくて、ハイコストパフォーマンスを実現しているということなんです。

スペック

種類ダイナミック型
装備ショックマウント
ポップガード
指向性単一指向性 (カーディオイド)
ビットレート/
サンプルレート
16bit / 44.1kHz~
16bit / 48kHz
ゲインコントロールマイク本体のダイヤルで調整
ヘッドホン出力3.5mm
対応コネクターUSB-C – USB-A(USBバスパワー)
マイクミュートスイッチあり(タッチパネル操作)
ソフトウェアコントロール不可
マウントタイプ5/8インチ27ねじマウントのマイクスタンドや
ブームアームスタンドに対応

使ってみたかった理由

PCゲーマーの管理人は、FPSゲームでもヘッドセットを使わない派です。

PCのサウンドはヘッドホンかイヤホン (イヤモニ) で聞き、ボイスチャット (VC) 用の音声はUSBマイクで入力、というスタイルでゲームをしながらVC (ボイスチャット) をしています。

メインではUSBダイナミックマイクを使っていて、ダイナミックマイクの特性はゲームにピッタリだということを実感していました。

しかし、ダイナミックマイクって高価なものしかありません。もう少し手頃な価格で選択できたらゲーマーにも広まるはずと、低価格なUSBダイナミックマイクを待っていたところ…

FIFINE K658っていうUSBダイナミックマイクが出るらしいよ』という噂を聞きつけたので、提供していただいた次第でございます。

USBダイナミックマイクとしては低価格なわけなので、新たな選択肢になってほしいと思うパウブロで詳しくレビューさせていただきます。

届いたK658をチェック

届いたK658を見ていきましょう。

パッケージ

パッケージデザインは極めてシンプルです。どんな機能があるのか、ひと目見れば分かるようになっていますが、キャッチコピー的な要素は少なめです。

グローバルに展開しているメーカーなので、分かりやすさで勝負したデザインになっているため、シンプルなデザインでも安っぽさとかは感じにくくなっていますね。

スリーブ的な構造になった箱を引き抜くと製品梱包用の箱が出てきます。

蓋をパカッと引き抜くとマイクと付属品がウレタンで仕分けられた状態で収められています。

低価格ですが、製品への理解が行き届いています。大手メーカーと変わらないくらいか少し良いくらいの梱包だったりするので、コストダウンを頑張っていても抜いてイイところとダメなところをしっかり抑えていますね。

この時点でかなり好印象です。

同梱物

同梱されていた付属品は以下の内容です。

付属品

  • 取り扱い説明書
  • ショックマウント
  • ショックマウント取り付け用金具
  • 3脚スタンド
  • 3/8 – 5/8 アダプター
  • USBケーブル (2m)

取り扱い説明書は日本語表記のものが付属しますし、ショックマウントに貼り付けられたシールも日本語になっているので、発送する国に合わせた付属品の内容になっています。

外観を詳しくチェック

ここからは箱から取り出したK658のデザインや外観について詳しく見ていきます。

高級感のある金属製ボディ

アルミ製のボディです。梨地仕上げになっていてマットブラックなので、金属質な高級感が漂っています。

マイクゲインダイヤルとミュートボタン

マイクゲインを調整するダイヤルは少し大きめになっているんですが、ダイヤルの中央にはタッチ操作できるミュートボタンが配置されています。

タッチ操作ができるボタンだと押し込み式のボタンのようなスイッチを動かす音・ノイズがマイク音声として入りにくいので、マイクとしての機能性が十分に考慮されています。

USB-C端子とイヤホンジャック

マイク底面にはUSB端子とイヤホンジャックが搭載されています。

耐久性の高いUSB-C端子が採用されているので、しょっちゅう抜き挿しする方でも安心して使っていけます。

イヤホンジャックはダイレクトモニター用になっていて、喋っている自分の声をリアルタイムで聞くことができます。PCのサウンドを同時に聞くこともできるので、意外と便利な機能だったりします。

消灯も可能なライティング用のLEDが埋め込まれている

K658にはライティングでピカピカ光らせるためのLEDが埋め込まれていますが、きちんとライティングする部分には目隠しがされていて明るすぎるライティングにならないようになっています。

マイク側面にはライティングON・OFFスイッチが搭載されているので、ライティングが必要なければ消灯することも可能になっています。

このライティングスイッチもタッチ操作できるようになっているので、会話中や録音中でもノイズが発生しにくくなるような配慮がされています。

マイクの装備について

ここからはK658に付属するショックマウントとポップガードについて詳しく見ていきましょう。

かなりしっかりしたショックマウントが付属する

K658にはショックマウントが付属するんですが、簡易的なものかと思いきや、K658専用設計になった本格的なショックマウントになっています。

ショックマウントは、合計で5箇所も表面・裏面両方からゴムで吊るされている状態になっているため、かなり振動を拾いにくくされています。

アングルも可動域・角度の自由度が高いので、マイクアームに取り付けても不満は出にくそうです。

ここまでしっかりしたショックマウントであれば、付属のスタンドでも問題無く使えそうな予感がしますね。

この後に録音した音声を紹介していくんですが、もちろん付属のスタンドで録音したものをお届けしますよ。

ポップガードも十分なクオリティ

ポップガードは取り外すことはできなくなっていますが、十分な質感とクオリティです。

ハエたたきみたいなポップガードは視界の邪魔になるので、こういうポップガードが付属するマイクを選ぶ価値は十分にあります。

K658のポップガードは見た目もスタイリッシュなので、かなりかっこよく見えます。

マイク1つ買えば完結するようになっているため、初心者にも優しいです。

組み立てとセッティング

K658は付属するショックマウントに取り付けた状態で使用します。

組み立て方

マイクにショックマウントを挿し込む

まず、マイクにショックマウントを挿し込みます。

ショックマウントの穴へピッタリハマるように嵌合精度が高くなっているのでまっすぐ挿し込みましょう。

すっぽりと挿し込めました。かなり精度が良いのでガタつきがほとんどありません。工業製品としてはかなり精度が高いです。

固定用金具を取り付ける

ショックマウントに挿し込んだショックマウントを付属の固定金具で固定します。まっすぐ置いて時計回りに回すだけです。

こんな感じに乗せます。回しながら押し込むとネジの溝にかかりはじめるので、クルクルと回しながら力を加えていきましょう。傾いた状態で締めると壊れてしまうので、無理な力を加えずに優しく押し込むのがポイントです。

固定用金具が回らなくなるまで締め込んでいきます。マイクにショックマウントを固定するのが目的なので、ギュンギュンに締める必要はありません。自然に回らなくなるまで回します。

スタンドへ取り付ける

付属のスタンドへ取り付けていきます。広げた状態で取り付けていきましょう。

ショックマウントのこの金の金具部分にスタンドを締め込んでいきます。締めていく時に『キーキー』音が鳴るので注意しつつ回してください。ゆっくり回したほうがいいかもしれません。

組み立てが完了しました。初めてK658を手にした管理人でも時間は掛からなかったので、マイクに詳しくなくても組み立てられます。

K658の使用感

ここからは、K658の使用感について詳しく見ていきます。

K658は自立できるスタンドが付属しているため、スタンドでの使用感をメインに取り上げていきます。

形状と付属スタンドが秀逸でマイクを口元へ近づけられる

K658の推奨利用距離は5cmから15cmくらいと、かなり近距離での使用を求められます。

しかし、付属スタンドでも口元10cmくらいの距離まで持ってこれてしまうので、Web会議やテレワークでは、環境音・生活音の入りにくい良質な集音が簡単に行なえます。

結論から言ってしまうと、マイクの形状的にマイクアームが無くても、口元へ近づけられるので、珍しくマイクアームの要らないマイクかもしれません。スタンドがゲームプレイ中に邪魔にはなりますけどね。

その他のUSBマイクと言うと、コンパクトさが売りだったりしますが、そのほとんどが口元へ近づけられないマイクスタンドで構成されているため、マイクゲインを大きくしないといけなくて、それによって環境音・生活音がガンガン入ってしまうということも少なくありません。

K658はダイナミックマイクということもあり、マイクの頂点に向けて話しかける必要があるという特性が付属スタンドとうまいこと作用して、かなり口元へ近づけられます。

マイクを口元近くへ持ってこれると視界からも消えてしまうので、意外と視界の邪魔にもなりません。ナイスな形状とスタンドです。

ミュートボタンが分かりやすい

タップするとミュートできるスイッチはミュート状態になると赤くなるため、ミュート状態なのかどうかひと目で分かるようになっています。

ミュートスイッチを触ったぐらいではゲインダイヤルが動いてしまうということもないため、信頼感のある操作ができます。

軽くサッと触れただけでミュートできるので、使い心地は最高です。

ライティングは消灯できる

ライティングはスイッチにタッチするだけで簡単に消灯できるようになっています。

眩しくて要らないと思う場合でも簡単に消灯できるので何も心配要りません。

音質と音声サンプル

使い勝手は極めて良好なことが分かりましたが、ここからはマイクとして最も重要な音質について、管理人が実際に録音した音声サンプルを確認しながら詳しく見ていきましょう。

音声サンプル

音声サンプルを用意しました。短い音声ですが是非参考にしてみてください。

音声が流れます。イヤホンかヘッドホンの使用を推奨します。

この音声は筆者が実際にFIFINE K658の付属スタンドを使用して マイクとの距離は口元から10cmくらいで録音した物です。

同じセリフを2回言っていますが、2回目はキーボードを両手でランダムに連打しています。

キーボードの打鍵音は入っていますが、打鍵振動は一切入っていません。話し声が埋もれることはなくよく聞き取れると思います。

デスクの下にタワーPCを置いていて、240mm簡易水冷のCPUクーラーを使っていますがファンの回転音も入っていないことが確認できると思います。

使用した設定とコツ

ゲインダイヤルをマイク背面から見た時にこれくらいの位置になるようにしました。

マイクのプロパティにあるレベルは初期設定値の87です。レベルを100にするとホワイトノイズが乗ってしまったのでここは初期設定値にしておいて、ゲインダイヤルで調整した方がノイズが乗らなくて良かったです。

マイクとの距離は付属スタンドを使って口元から10cmくらいです。マイクとの距離が一定になるように心がけると集音ボリュームが均一になります。

K658の上手な使い方

  • マイクとの距離が10cm以内になるように配置する
  • マイク頂点を口元へ向ける
  • マイクとの距離が一定になるように話す

マイク音質はヌケの良さ重視

K658のマイク音質は低域が削られているヌケの良さ重視系です。

ダイナミックマイクのギラついた質感はほとんどありませんし、かなりマイルドで聞き取りやすいです。自然で嫌味の無い音質で汎用性は極めて高いです。

マイクに近づいて話すと『近接効果』といって低域が強調された音質になります。マイクアームではマイクを口元から5cmくらいの距離で使うこともあり、余分な低域を削るための『ハイパスフィルター』がよく用いられるんですが、K658は近づいて話すことも想定されているため、低域が初めからある程度削られています。

そのため、厚みのある低域が欲しい場合はなるべく近づいて話す必要がありますが、距離が開けば開くほど低域のスッキリとした音質になるため、マイクとの距離を変えるだけで音質の調整がしやすくなっています。

近づきすぎるとポップガードの性能的にボフボフしたポップノイズが入るかもしれませんが、口元へ向ける角度を調整するとポップノイズを入りにくくできます。

聞き疲れしにくくゲーム実況やweb会議と相性が良い

K658は自然でフラットに近い音質のため、聞き疲れしにくいです。

ボーカルレコーディング用のコンデンサーマイクなどは中域に特徴を持たせられていて、話し声となると少しクセのある音質になりがちですが、K658は極端に特徴を持たせられていないため、扱いやすい音声になっています。

また、マイクとの距離を変えると低域の具合を調整できるため、リスナー・視聴者の反応を見ながら簡単に音質調整ができます。

また、大きい声を出しても部屋に響く反響音や生活音などの環境音も拾いにくくなっているため、コンデンサーマイクほど神経質になる必要はありませんし、良い意味で雑に扱えます。

付属のショックマウントが優秀すぎて、キーボードの打鍵音も拾いにくく、打鍵振動は一切拾いません。マイクアームが無くても、とりあえずゲームでも使えてしまうので低予算で実況・配信をやってみたいという方にはうってつけです。

静かになりがちなWeb会議でも打鍵振動を気にする必要が一切無いので、ゲームだけでなくWeb会議・テレワークにも適正があります。

イヤホンジャック音質はオマケ

イヤホンジャック音質は並です。ホワイトノイズもそれなりに乗ってしまうので無音状態にはなりません。

K658は思い切ってダイナミックマイクにしていたり、質の高いショックマウントとポップガードが付属したり、マイクとしての機能に全振りしているため、価格的にも仕方のない部分になってしまうというのが管理人としても思うところになってきます。

イヤホンジャックからの音質は内蔵させるDAC次第になってくるので、イヤホンジャック音質まで完璧に仕上げようと思うと2万超えということなんでしょう。

なんだかんだ、販売価格=部品代ですからね。自分の声をダイレクトモニターしたければ使うくらいの存在でいいと思います。

マイクモニターは便利

イヤホンジャックの音質は上で説明した通りですが、遅延なく声をモニタリングできるので自分の声をモニタリングしたい場合はとても便利です。

イヤホンやヘッドホンをしていると自分の声が聞こえにくくなるため声が大きくなりがちですが、ダイレクトモニタリングをしていると自分の声が耳に聞こえてくるので必要以上に大きな声を出す心配がありません。

あとは、インターホンの音がマイクに入ってくれたりするので、来客予定や到着予定の荷物なんかがあったりすると、地味に役立ってくれたりします。

音質総括

マイク音声はとっても良いんですが、イヤホンジャックの音質は値段なりです。

マイクの機能性に振り切っているため、評価できるのはやはりマイクの音質です。

音質面でコストが掛かっている部分

  • 音抜けの良さ重視なマイク音質のチューニング
  • 余計な振動を拾わせない装備

まとめ

FIFINE K658のレビューを行ってきました。

音質はヌケの良さ重視でかなり聞き取りやすいです。ミュートボタンもタッチ操作できるようになっていてマイクとしての使い勝手は不満が出ないでしょう。ライティングも消灯できるようになっています。

FIFINE K658 まとめ

  • 低価格だけど秀逸な形状のショックマウントと視界に入りにくいポップガードが便利
  • ショックマウントの形状が秀逸でマイクアーム・スタンドとの相性が極めて良い
  • 専用ソフトウェアには非対応

そもそも¥12,000はUSBダイナミックマイクの販売価格としては破格なんです。FIFINEとしては高価かもしれませんが、その分マイク音質もしっかりと必要な要素を抑えられているため、申し分ないクオリティになっています。

付属する専用ショックマウントはクオリティが極めて高いため、マイクアームが無くてもとりあえず使えてしまうくらいの素性の良さがあります。キーボードの打鍵音も入りにくく、打鍵振動音は一切入らないため、キーボード操作をするゲームプレイ・ゲーム実況・配信で質の高いマイク音声を難しい設定無しで利用できます。

ただ、専用ソフトによるソフトウェアコントロールには対応していないため、マイク音声を突き詰めたい場合は注意してください。

しかし、1万円台のUSBダイナミックマイクは現状K658以外に選択肢が無いので、環境音を拾いにくいダイナミックマイクの特性であればなんでもいいよ!という方にはうってつけのUSBダイナミックマイクになっています。環境音以外にマイクへの大きなコダワリが無ければ大満足できるであろうUSBマイクです。

FIFINE K658で9基目のUSBマイクですが、届いたらそのまま組み立てて『良好な集音で』ゲームでも会議でも使えてしまうマイクはUSBマイクの中でも希少です。

マイクに詳しくないけど届いたらすぐ簡単にバリバリ使いたい!という方は間違いありません。

ココが良い

  • 音抜けの良いマイク音質
  • ダイナミックだから環境音を拾いにくい
  • リップノイズもポップノイズも拾いにくい
  • ショックマウントが秀逸で付属のスタンドでもまともに使える

ココはイマイチ

  • 付属のポップガードは近づきすぎるとボフボフ聞こえるかも
  • イヤホンジャックの音質は値段なり

コメント

タイトルとURLをコピーしました