USBマイクを買ったはいいけど、マイクアームも欲しくなった。USBマイクが欲しいけど、マイクアームで悩んでしまって購入に踏み切れない。
しかし、マイクアームは種類がたくさんありすぎて、どれが良いのかよくわからない。
でも、安心してください!コレが鉄板というマイクアームが存在するんです!
今回は、どのマイクアームを買えばいいのか分からない方向けに、Blue Yetiを代表するUSBマイクにおすすめな鉄板マイクアームを紹介していきます。
この記事では
- マイクアームの選び方とおすすめのマイクアームをマイクに詳しくない人にも分かるように解説
- おすすめマイクアーム 3選
- 知っておいて損はない、効果的なマイクアームの使用方法も紹介
マイクアームがあるとデスクを広く活用できるようになるだけでなく、会議や配信でもっと質感の高い音声を集音できるようになります。
是非、ゲーム配信の音声クオリティの改善に活用してみたり、より良いボイスチャット環境の構築をしてみましょう。

マイクが大好きでUSBマイクを6基所有しています。
SHURE MV7をマイクアームで愛用中。
マイクアームとは
マイクアームとは、マイクを宙吊りの状態にして固定するためのデバイス・機器です。
アームの土台になる部分をデスクにクランプ・固定して、その土台にアームを差し込んで使います。
マイクを宙吊りの状態にすることで、マイクを口元近くに配置したり、使わない時は折りたたんでおいたり、微妙な位置調整を可能にします。
USBマイクを持っているなら、あると非常に便利で、設置できる場所があるなら持っていた方がいい製品です。
マイクアームの必要性
ここでいちどマイクアームの役割について解説していきます。
主にマイクアームの効果というと、自由な配置位置が可能になるだけと思われるかもしれませんが、マイクアームの効果はそれだけではありません。
それが下記の3つのポイントです。
- 可動式アームで自由な配置ができる
- マイクを口元に近づけられる
- デスクからマイクへの振動を和らげる
管理人はマイクアームの必要性を『マイクを口元に近づけられる』ことと『デスクからマイクへの振動を和らげる』ことのほうが重要であると考えています。
マイクを口元に近づけられると
マイクゲイン (入力ボリューム) が小さい状態でも声を大きく集音できるので、ノイズ除去ソフトなどを使用しなくても環境音を拾いにくくできます。
マイクを遠ざけて使ってしまっている方も居ますが、イイ感じの響きで声を拾わせるなら5cm~10cmくらいの距離で使うのが理想。
マイクは集音対象に近づけて使用するものというのは、音楽をかじったことのある人間だとベターな知識ですが、PCデバイスとして使用されはじめたのはごく最近のことです。知らない方も当然多いと思います。
特にデスクで作業するとなると、声以外の音も当然、同時に鳴っている環境が生まれます。
集音対象は声なので、ムダな音を拾わせないためにも口元に近づけて使用するのがベターです。
そのためには、Blue Yeti等のUSBマイクに付属するスタンドは高さが足りず、高品質な音声録音にマイクアームは必需品というわけです。
デスクからマイクへ伝わる振動を和らげる
マイクアームはデスクと接地しているのはクランプ部分だけ、そして、デスクから距離も離れることで振動が伝わりにくくなります。
キーボードの打鍵振動やマウスを置き直した振動が音として入力されにくくなります。
マイクに付属するスタンドだと頼りない
USBマイクに付属するスタンドだとキーボードの打鍵時に『ドゴドゴドゴ』という振動、マウスを置き直した時に『ゴンッ』という振動が音として入ってしまうことが多いです。
つまり、ゲーム配信やボイスチャットをしながらの利用は想定されていません。
ゲーム配信やボイスチャットをしながらのゲームには、不快な音を拾ってしまわないようにするためにもマイクアームが必需品です。
おすすめなマイクアームの選び方
たくさんあるマイクアームですが、どんな点を注意して選べばいいのかを解説していきます。
選び方が分かると、とたんに候補が絞られて特定の製品だけに限定できるようになります。
特に注意するべきなのはマイクアームの種類です。
この2種類から選ぼう
取り付け部分の規格が共通になっているため、基本的にマイクアームは何かのマイク専用品ではない汎用品です。
マイクアームは大きく分けて2種類あります。
バネ (スプリング) が内蔵されていないマイクアーム
- アームの可動部を締め付けて固定する
バネ (スプリング) が内蔵されたマイクアーム
- アームの可動部をマイクの重みで固定する
どちらもメリット・デメリットがありますが、重要になってくるのが使っているマイクの重量です。
マイクの重量に合わせて選ぶのが上手な選び方になってきます。
軽いマイクはバネ (スプリング) が内蔵されていないマイクアームを

Razer Seiren Miniのような小さくてコンパクトなUSBマイクは、バネ (スプリング) が内蔵されていないマイクアームでの利用を推奨します。
軽くて小さいマイクは場所を選ばず、視界の邪魔にもなりにくいので重宝されていますが、重量が軽いため、バネ (スプリング) が内蔵されたマイクアームでの利用はできません。
バネ (スプリング) が内蔵されたマイクアームに軽いマイクを取り付けても、バネ (スプリング) の張力が勝ってしまうためアームが固定できず使い物になりません。
重いマイクはどちらのマイクアームでも

Blue Yetiのような大きくて重たいUSBマイクは、バネ (スプリング) が内蔵されたマイクアームを利用できます。
また、ショックマウントなどを装着したとしても極端に重たくならなければ、バネ (スプリング) が内蔵されていないマイクアームも利用できます。
しかし、バネ (スプリング) が内蔵されたマイクアームの方が見た目が良いものが多いので、せっかくならバネ (スプリング) が内蔵されたマイクアームを使うことをおすすめします。
おすすめのマイクアーム3選
マイクを買いまくっている管理人が『本当におすすめできるマイクアーム』を3つ紹介。
価格にバラつきはあるものの、とりあえず、コレ買っときゃ間違いないと呼べるものだけ集めてみたので、大きな失敗をしたくない人はこの中から選んでみて下さい。
『低価格』Roycel マイクアーム
バネが内蔵されていないオーソドックスなアーム
ド定番な汎用品のマイクアームです。安い、安さが取り柄。
種類 | バネ (スプリング) が内蔵されていないアーム |
アーム長さ | 350 x 350mm 少し短めサイズ |
耐荷重 | 1.5kg |
価格 | Amazon価格 : ¥2,999 |
使い勝手 | 良くはない |
イチオシポイント | とにかく安いところ |
アームの調整は、留め具を手で緩めてから動かす→任意の位置に持ってくる→手で支えながら留め具を締めるという、最も安価な構造の製品。
少し短めですが、通常使用する分には十分なサイズ感とビルドクオリティです。
- コンデンサーマイク用とか言っているものの、カラオケマイクのようなダイナミックマイク用のマウントもしっかり付属
- 極端に重たすぎるマイク以外には使えるので、とりあえずマイクアームの使用感を知りたい、とにかく安く揃えたいという方におすすめ
- 中華系の粗悪品が多めのマイク界隈ですが、販売店の保証が手厚いため、不良品でもちゃんと交換対応してくれる
- 格安マイクアームならこのマイクアームを買うことをおすすめ
『中価格』オーディオテクニカ AT8700J
バネが内蔵されたマイクアーム
AT2020で有名な安心と信頼のオーディオテクニカ製。
種類 | バネ (スプリング) が内蔵されたマイクアーム |
アーム長さ | 398 x 430mm 普通サイズ |
耐荷重 | 2kg |
価格 | Amazon価格 : ¥7,900 |
使い勝手 | そこそこ良い |
イチオシポイント | 見た目も性能も安定感のあるところ |
Roycelのマイクアームよりは若干長めなAT8700J。
オーディオテクニカ製マイクじゃなくても取り付けられます。
アームの調整はマイクの重みだけで調節できちゃいます。いちいち締め付け部を緩めなくていいのでとても便利です。
- 多少は重さのあるマイクじゃないとバネの力に負けて固定できないかもしれませんが、Seiren Miniのような極端に軽量なマイクでなければ取り付けられる
- しかし、これ以上剛性があるマイクアームだと工夫がもっと大変なので、軽量マイク派の最後の砦。ウェイト追加等の工夫で軽量マイクを取り付けるのもアリかも
- 中華系の粗悪品を掴まされたくない、¥7,900以上のマイクを使っていて、そこそこいいマイクアームも欲しくて、マイクアームに1万円までは出せるという方におすすめ
『高価格』Blue Microphones Compass
バネが内蔵されたマイクアーム
安心と信頼のBlue製でロングタイプのマイクアーム、見た目も機能もコレが1番。
種類 | バネ (スプリング) が内蔵されたマイクアーム |
アーム長さ | 最大水平方向距離 81cm ロングサイズ |
耐荷重 | 1kg |
価格 | Amazon価格 : ¥14,000 |
使い勝手 | 極めて良い |
イチオシポイント | 見た目もオシャレで使い勝手も良いところ |
Blue製マイク以外も取り付けられます。
Blue Yetiにも、SHURE MV7にも、それ以外のマイクにも幅広くおすすめできるマイクアームです。
モニターの上を取り回せるくらいの長いマイクアームで、紹介した中でも使い勝手はピカイチです。
デスク奥にクランプを設置しても、頭上くらいの高さにマイクを取り回せます。
アームの調整はマイクの重みだけで調節します。いちいち締め付け部を緩めなくても滑らかに動かせるのでとても便利です。
- 耐荷重は1kgとなっていますが、400gくらいの重ためなマイクじゃないとバネの力に負けて可動部が戻ってしまうので注意が必要
- アーム部分は幅があってかなり頑丈、随一の頑丈な作り
- さらにアームの中に配線を取り回せるようになっているので外観もスッキリとさせられる
- 高価ですが価格に見合ったマイクアームで、予算があれば一番おすすめできるマイクアーム
- 長いマイクアームを探している方にもピッタリ
配信でおすすめな配置位置
ここからは、配信でおすすめなマイクアームの配置位置を紹介。
マイクアームの効果的な配置というだけの簡単な作業で、環境音を多く含ませない方法を解説します。
マイクを口元に近づける
冒頭でも述べましたが、マイクは録音したい対象になるべく近づけて使用した方が、雑音などが含まれず、きれいな音声を収録できます。
詳しく見ていきましょう。
悪い設置例
まずは悪い例から見ていきます。

意外と多いこの配置ですが、マイクを口元から遠ざけている場合は良いマイクの配置とは言えません。
集音対象である口元から距離が離れてしまっていると、声を十分な音量で拾うためにゲイン (マイク入力ボリューム) を大きめに設定する必要があります。
ゲインを大きくすると周囲の音 (遠くの音) も拾えてしまうので、家族の声やキーボード打鍵音等の環境音が含まれやすくなってしまいます。
それだけでなく、集音対象から必要以上にマイクを遠ざけているとスカスカした安っぽい音になります。
良い設置例
理想的な設置例を見ていきます。

集音対象である口元の目の前にマイクを配置すると、ゲインが小さくても十分な音量が取れます。ゲイン (マイク入力音量) を小さくできると、周囲の音・環境音を拾いにくくなります。
環境音を拾わせないためのマイクアーム配置
- 口元から離れた位置に配置しない
- マイクは口元の目の前に
- ゲイン (マイク入力音量) を小さくする
つまり、これがマイクの適切な使用方法です。
口元に近づけたら必ずゲイン (マイク入力音量) を小さくしてください。
マイクを近づけることで迫力のある声で集音できるようになり、聞き取りやすい質感の高い音声を届けられるようになります。
必ず適正距離で使用するように心がけて、配置位置を調整するだけでも見違えて音声のクオリティを上げることができます。
マイクの適正距離
- 基本的にマイクは音の近くに持っていく
- 集音対象から遠ざけるとスカスカした安っぽい音に
- 近づいて録音するとかっこいい音質に
- せっかくならマイクに近づいてかっこいい音で集音しよう
配信のマイク位置は超重要
マイクを遠ざけて環境音やノイズ対策ソフトを使用している方も多いと思いますが、ノイズ対策ソフトは過剰に効かせるべきものではありません。
過剰にノイズ対策ソフトを効かせると、音質が劣化し、せっかくの高価なマイクが台無しになってしまう場合もあります。
必ず適切な距離で使うことで、マイク本来の性能を発揮できるだけでなく、環境音もなるべく入らないようにすることもできます。
詳しくは別記事にしているので、是非活用してみてください。
環境音が入ってしまうと、自分が考えている以上に不快な音声になっている場合もあります。
是非マイクアームの配置位置も参考にしながら有効活用してみてください。
邪魔になりにくい配置位置
ここからは、コンデンサーマイクを導入してみたけど、思ったよりも視界を遮ってしまって困っている方向けに、邪魔に感じにくいマイクの配置位置について解説していきます。
やっぱりマイクを口元に近づける

マイクを自身の口元の目の前に配置すれば視界に入りにくくなり快適な視野を保てます。
皆さん、自身の鼻って視界に入っていませんよね?近ければ逆に視界から消えます。
鼻の下くらいにマイクのてっぺんが来るように配置しましょう。
邪魔に感じにくいマイクの配置位置
- マイクがなるべくデスクに対して垂直になるように配置すると視界から消えやすくなる
- また、この際、マイクではなくマイクアームが視界に入らないような高さと角度で取り回す
- デスクサイドから取り回すと視界に入りにくい取り回しにしやすい
それでも気になる場合は
近づけても視界に入って気になる場合はRODE NT-USB MiniやBlue Yeti Nanoのような小さめのマイクに買い換えるか、ピンマイクの使用を推奨します。
おすすめのピンマイク
マイクアームの取り付け位置を解説

マイクアームの取り付ける場所、おすすめなのはデスクサイドです。
おすすめなマイクアームの取り付け位置
- デスクサイドからマイクアームを取り回す
- マイクアームはマイクの下部で取り回す (マイクの上部にアームを取り回していると邪魔になりやすい)
- マイクの配置角度をデスクに対してなるべく垂直にする
- 口元の近くにマイクを持ってくる
視界の邪魔にならないために意識すること

口元から距離があると、視界に入りやすいだけでなく環境音を拾いやすくなってしまいます。
邪魔になりにくい配置は、マイクにとってスタンダードな配置の仕方だと覚えておくと良いです。
まとめ
今回はおすすめのマイクアームを紹介してきました。
軽量なマイクは安価な汎用マイクアームしか選択肢がありませんが、それなりに重さのあるマイクであれば、自由にマイクアームを選ぶことができます。
筆者としてはバネが内蔵されたマイクアームがおすすめです。
予算に合わせて自分に合ったものを選ぶ
正直、予算さえあればレビュー記事も書いたBlue Microphones Compassがベストな選択肢だと思います。
管理人は愛用マイクのSHURE MV7とBlue Microphones Compassの組み合わせがお気に入りで、ずっと使い続けると思います。
高さのあるマイクアームを使えば、モニターの上を取り回すこともできるので非常に便利です。
それだけでなくマイクアームがあるだけで、環境音対策も簡単にできるようになります。
是非気軽な気持ちで導入してみて自分に合ったマイクアームを選んでみてください。
当サイトではUSBマイクの使い方以外にもUSBマイクのレビューを行っています。
マイクも買い替えたくなったら是非遊びに来てください。
コメント
参考になる記事をありがとうございます。
記事にあります、マイクアームの取り付け位置について
「マイクアームはマイクの下部で取り回す (マイクの上部にアームを取り回していると邪魔になりやすい)」
とあり、現在自分もこのスタイルでのスタンドの導入を考えておりますが、お勧めのBlue Microphones Compassはこういうセッティングが可能、もしくは制約がないものなのでしょうか?
他の方のYoutubeのレビュー動画の中には、セッティングがしにくいような説明が見られたので、もしお使いの立場から何かコメントを頂けましたら幸いです。
コメント頂きありがとうございます。
マイクの重量とアームの取り付け位置が適切であれば可能ですよ。もともとYeti向けというのもあり、スプリングの張力的に軽いマイク(400g以下)は想定されていません。
そして、モニターの上を取り回せるので長さがあります。そのため、構造的にマイクアームを畳んだ状態に近づける程、バネの張力が強くなり低く下げるのが難しくなるので、ある程度は伸ばし気味に使ったほうがいいです。
どんなマイクアームでも同じですが、結局は適応した重量のマイクを取り付けることと、取り付け位置次第といったところでしょうか。
構造的には伸ばして使うなら確実に低く下げることができますよ。
ご回答ありがとうございます。
今のところお勧めにもあったRODE NT-USB Miniを想定(所有)しており、重量的にはYetiとほぼ同等と思われますので、マイクアームはBlue Microphones Compassで行ってみます!
RODE NT-USB Miniは、レビュー記事にあるマイクアームでの使用感であれば再現可能になっています。
まだ読まれていない場合は参考にしてみてください。
ポイントは伸ばし気味の配置にできるようにクランプを設置することです!使いこなせれば本当にいいマイクアームなので、ぜひ有効活用してみてください。