『コンデンサーマイクの音がお風呂みたいな音になる』『ゲーム実況でマイクの音が響いていると言われた』
この記事で知られること
- マイクの音がお風呂場みたいに響く理由
- お風呂場みたいに響く音の解消方法
- 導入したほうがいい機材
この記事では、普段からPCゲームやVCでマイクを使い込んでいる管理人が、コンデンサーマイクやマイクの音が響いてこもってしまう原因と解消方法について分かりやすく説明していきます。
お風呂場みたいになる理由
マイクがお風呂場みたいな響いた音になってしまうのは、マイクが部屋の反響した音、残響音を拾ってしまっているからです。
普段から気にしている方は少ないと思いますが、鳴っている音というものは必ず反響しています。屋外であろうと屋内であろうと、どこかの壁や障害物に音が反射して、また返ってきています。
例えば、引っ越したばかりの家具を設置していない部屋で大きな声を出すと、かなり反響して聞こえませんか?お風呂場みたいに聞こえませんか?
マイクがお風呂場サウンドになるのは、まさにその状態になっているからです。
部屋が広くて障害物が無い
広い部屋で障害物が無いと、音は反響しやすいです。特に硬い壁などには反射しやすいため、ミニマリストな方だと解決しにくい問題になってくるので、簡単な対策を行ってもあまり改善しない場合があります。
また、家具が少ない部屋も同じで、簡単に音が反響してしまいます。狭くて家具が多く衣類が多い部屋だと反響しにくいです。
カーテンを開けるか閉めるかでも差が出てくることになります。
マイクが遠い

どちらかというとこの場合が多いと思います。
PCに装備されたマイクや外付けのマイクは、初期状態だと拾いたい対象の音から距離が開いてしまいます。
マイクの本来の使い方や適正距離は、鳴っている音から3cmから10cmくらいの距離に配置させるものです。それ以上に距離が開いていると、周囲で鳴っている音も一緒に拾ってしまう性質があります。
マイクを遠くに置いて使う時というのは、環境音を録るときに使うやりかたです。
同じような配置になっていれば拾いたい音以外を拾うので、部屋に反響した音も拾ってお風呂場サウンドになります。
アーティストかよ!と思うかもしれませんが、マイクはアーティストのように使うことを想定してつくられています。適切なセッティングは必要です。
お風呂場みたいな音の解消方法
お風呂場みたいな音の解消方法は簡単です。
いろいろやれることはありますが、まず最優先なのはマイクの位置です。それ以外の対策は後から行うことがポイントです。
マイクをできるだけ近づける
そもそもマイクは鳴っている音のすぐそばに近づけましょう。反響音よりも先に声を拾うようになります。拾う声のボリュームも大きくなるので、相対的に反響音を小さくできます。
音声サンプルを用意したので、改善されていく様子を確かめてみてください。
付属のスタンド

付属のスタンドでは、拾いたい対象の音である声が出るところ『口』から遠くなってしまうため、お風呂場みたいに聞こえます。
デスクに自家置きしているので、『ゴー』というPCのファンノイズもかなり拾っています。マイクボリュームを大きくしないと音量が足らないので、環境音も入りやすいです。
付属のスタンドでなんとかならないのも、製品としてどうかとは思いますね。
モニターの上

口元から遠いです。部屋のレイアウトもありますが、拾いたい音である声の鳴る口元よりも、壁のほうが距離は近くなるため、残響音を拾いまくっている音になっています。お風呂で録音したと思われても仕方ありません。
録りたい音から距離があるため、マイクボリュームをかなり大きくしないと音量が足りません。PCのファンノイズだけでなくエアコンの音も拾えるようになっていますし、家族の声なんかも拾えるセッティングです。
外付けのマイクでなくてもノートPC・ラップトップPCとも同じようなマイクの位置ですね。
口元から40cm

まだ口元から距離はありますが、壁からの距離と口からの距離のちょうど中間地点にあるため、聞き取りにくい音声ではないと思います。
それでもまだ若干お風呂っぽさはあります。また、マイクボリュームも大きくしないと音量が足りないので、環境音もまだ拾いやすいセッティングです。
口元から5cm

口元にかなり近づけるとほとんど残響音を拾わないようになります。
マイクボリュームもできるだけ小さくできます。PCのファンノイズやエアコンの音もほとんど拾いません。
環境音対策もできるので、おすすめなセッティングです。
揃えたい機材
マイクアームがあるとマイクの位置を簡単に口元の近くに持ってこれるため、残響音を拾わせたくない場合、マイクアームが必要です。
付属のスタンドでなんとかなる場合の方が珍しいです。

お風呂場みたいな音にならないための対策
- マイクアームを使う
- マイクを口に近づける
- マイクボリュームを小さくする
この3つを行えば、反響する音の対策をしていない環境でも残響音を拾いにくいマイク音声が集音できるようになります。
まとめ
お風呂場みたいな音になる原因
- マイクが遠い
- 家具が少ない
- 部屋が拾い
音が反響できるようになっていると、人間でも感じる残響音をマイクで何倍もの大きさで拾ってしまいます。
不親切ではありますが、マイクに付属するスタンドでは快適な音声は集音できないことのほうが多いです。
マイクアームを使えば簡単に口元ちかくにマイクを持ってこれるようになるので、見違えて残響音を拾わなくなります。
簡単にできるので試してみてください。